小高い古塁に木漏れ日こぼれ
光華も興廃も虚空の事か
故国、小国なれど孤高を固持し
行軍広大、鴻鵠を誇示す
股肱の高官、国政に巧あり
好漢の近衛、攻守に功あり
荒野を克服して五穀を耕作し
皇国とも胡とも細やかに交易す
されど、これほどの興隆も恒久とならず
越えては黄粱の故事の夢のごとし
攻城に谺した困苦の声も、高天を焦がした紅炎も
こおろぎ追い転ぶ子供の向こうに、すでに今昔
(2005.6.8)
2005年11月03日
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